もとや

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「ひとつだけだよ」

 さっちゃんの目の前にはお菓子がたくさん。
 お店の棚に、かわいいラムネ、おいしそうなチョコレート、おまけのアクセサリーがついたガム。

「ひとつだけ」

 さっちゃんはおかあさんを見て、その腕の中の弟を見た。それから、たまごボーロをとる。

「みったんの」

 おかあさんはボーロをうけとった。

「そうだね、みったんの好きなボーロだね」

 そして、にこにことしてさっちゃんに言った。

「さっちゃん、ありがとう。お礼に、さっちゃんのおやつ、ひとつだけ選んでいいよ」

 さっちゃんはまた、お菓子を見て迷い始めた。



2026年4月4日
お題→1つだけ

4/3/2026, 11:32:47 PM