中身はまだない

Open App

揺れる木陰、夏特有の蝉の鳴き声を聞きつつ、

今日も学校に行ってこうして、授業をしている。

たまたま今日の体育が外でのランニングいや、

マラソン練習だったこともあって、余計に、

普段から動いていない肉体にとってはすぐに、

悲鳴を上げてしまう程になっていたので、

先生に許可を貰い、たまたま近くにあった木の下

いや、木陰で休ませて貰って居るんだけど…

僕には好きな人が居る、超高級の皆には、

おこがましい事だとは、分かっているけど、

こんなにもハッキリと意識したことはなかった。

好きな人は今太陽が照り付ける校庭で走っている

いつもは勉強を片手にしているものだから、

あまり、動いている姿を見たことがないから、

珍しいのか、はたまた、邪な気持ちがあるのか、

分からずに、ただ、ジッと見つめていると、

彼が視線に気付いたのか此方へ行こうとしたが、

持ち物を取ってから此方へと来た。

両手にはスポーツドリンクを持って此処まで来た

その事実だけで心が跳び跳ねそうなのに、

こんなことまで言われたら、もう、陥落だよ。






"お前も暑いだろ?木陰で休んでいても、

ちゃんと水分補給をしないと熱中症になるぞ?

体力も少ないんだろうし、気を付けろよ?"






それは、ボクへの心配の合図であって、

魅惑的な声にゾクゾクしながら、'ありがとう…。'

それだけを言った。(普段から余計な事を

好きな人に言ってしまう癖が未だに直ってない)

ただ、それが理由で詳しくは言えなかったが、

彼からは'ちゃんとお礼も言えて偉いな!'と、

頭を撫でられて、思わず、'予備学科のクセに…、'

と言うと彼は冗談めかしにこう言ってきた。

'素直じゃないと好きな子に振られるぞ~?'

そんな事を言われたら、言うしかないじゃないか






"~~ッッ!!あ~もう!この鈍感予備学科!

ボクが好きなのは、キミだよ!日向クン!"






そう告白をしてしまった。しかも、授業中に。

言い終わると周りの人も一斉に此方を向き、

困惑した顔をしていた、そうだよね、

ボクみたいな、クズでノロマな奴が予備学科の、

しかも、本科のボクが予備学科の日向クンに、

予想だにしない、告白しているなんて、

驚きを隠せていないのも、しょうがないよね!

フラれてもいいから、早く告白の返事が欲しい、

そう、願っていたら返事は…






"え…?あ…ありがとう、狛枝…?

これからは友達兼恋人だな…。よろしくな…///"






恥ずかしそうに告白の返事をしてくれて、

思わず'んぅぅぅぅぅ、!!最高だね!'と言って、

抱き付いてキスをしたのは、ご愛敬。

周りも驚いていたが祝福をしてくれたり、

叫んでいたり、'何でコイツなんだ…?'など、

様々な事があって体育が潰れてしまい、

後で叱られる事になったけど、このくらいの不運

どうって事もないよね!こんなにも、最高な、

幸運をくれてありがとう!そして、恋人が出来て

とても、嬉しいなぁ!これから、ナニしようね♡



狛→→→(→→→→→)←←←日

(本予備 合同授業中)

7/17/2025, 2:39:16 PM