「冬のはじまり」
冬のはじまり、
外に出た瞬間、寒さが突き刺さる。
「お、これが冬か!」と思うけれど、
思ったよりも冷たい風にびっくりして、
慌ててコートをしっかり閉めるけれど、
それでも寒さがじわじわと染み込んでくる。
「いや、これ絶対コートの意味ないじゃん!」
とツッコミたくなる自分がいる。
空を見上げると、
雪が舞い始めて、
「雪だ!やった!」と思うけど、
顔に雪がピシャっと当たって、
「うわっ、これ、冷たすぎ!」
でも雪の冷たさすら、少しだけ気持ちよく感じる。
歩きながら、
雪が降り積もる地面を踏みしめる音に、
思わずテンションが上がって、
「うわ、雪って踏むとこんな音するんだ!」
と子どもみたいに感動して、
そのまま無駄に歩く速度が速くなる。
でも、帰る頃には靴の中に雪が入って、
足がビショビショになってることに気づく。
「これが冬の洗礼か…」と、しばらく立ち止まるけれど、
結局そんな自分に笑ってしまう。
家に帰って暖房をつけると、
「温かい!」と感じながらも、
すぐにコタツに吸い込まれて動けなくなる。
それでも、寒さを感じるたびに、
どこかホッとする自分がいるから不思議だ。
冬のはじまりって、
寒さに振り回されるけれど、
その中に意外と心地よさがあったりして、
なんだか好きになってしまう瞬間がある。
あっという間に慣れて、冬が自分のものになっていく。
それが冬の面白さかもしれない。
11/29/2024, 4:58:12 PM