僕の方が誰よりも君を愛している。
それは君もよく知っているでしょう。
君のために為すことならなんでもできる。
楽しんでいるのなら共に笑い、
悲しんでいるのなら君を慰め、
君の進む道の障害を取り除いてあげる。
君のために惜しむことなど何もなかった。
慣れない家事にも一生懸命で、
君が帰る家でひたすら待った。
そうして君を迎えるのが好きだったから。
開かない玄関。静かな居室。ただひとり。
僕は今でも君をここで待ち続けている。
君はもうここに帰ってこないと知りつつも、
いつか君が帰ってくることを夢見ながら…。
【誰よりも】
2/17/2024, 3:13:46 AM