今日の心模様は、曇りのち晴れ。少し辛いことはあったが、私のことを想ってくれる人が家で待っているのだ。
今日は少し無理をしてしまって手を痛めたり、擦りむいてしまった。そのせいで、今日の仕事は上手くいかず、何とも言えない気分だった。
「ただいま…」
「おかえりなさい。元気がないようですが大丈夫ですか?」
「実は仕事で無理をして手の皮擦りむいちゃったの…」
そう言って彼に左手を見せた。少し擦りむいてしまった傷は赤くなっていたが、血が滲んでいるわけではなかった。しかし、それを見た彼は顔色を変えて、救急箱を持って駆け寄った。
「それは大変じゃないですか!今すぐ手当てしますね」
彼は私の左手をとって、消毒液を染み込ませたガーゼを傷口に当てて消毒をしてくれた。消毒液が滲みたことによる痛みに、思わず顔をしかめてしまう。
「痛かったでしょう…でも、あと少しなので我慢してくださいね」
彼は優しく声をかけながら手際良く手当てしてくれた。最後に絆創膏を貼って手当てを終えた彼は、私に微笑んでこう言った。
「すぐには治らないですけど、手当てをしとけば大丈夫ですよ、ただ、これ以上は無理しないでくださいね」
手当している最中の彼の表情は真剣そのもので、軽い傷なのに一生懸命手当てをしてくれた。その眼差しだけでも、私のことを大切にしてくれているのは分かる。怪我をしたのはマイナスな出来事だったけれど、ここまで想ってくれる人がそばにいると感じられたので、私の心はプラスに向かっていた。
テーマ「今日の心模様」
4/23/2024, 10:49:48 AM