よく目が合うコがいる。
水色で抱き枕のように細長くて、でも結構でっかい。
手足はヒモみたいにヒョロっとしてるけど、大きい目はギョロっと見開いてる。
なんだかよく目が合って、
そのギョロっとした目で見つめられると、ちょっとドギマギしてしまう。
口もとはニンマリしているせいか、立派な2本の口ひげのせいか、
ある時は優しく見守ってくれているような、
ある時は呆れられているような気になったり。
一年前、ふと立ち寄ったナチュラルな風合いの雑貨屋さんで、
ふかふかのソファに座ってた彼。
余裕な顔で客の出入りを観察しているような、
まるで自分もいっぱしの店員かのようなたたずまい。
その存在感に
「あのぅ、この棚の上の商品、見てもよろしいでしょうか?」
とか冗談で尋ねてみたくなったものだ。
それで結局連れて帰ってきてしまった龍のぬいぐるみ。
うちに置いてもやっぱり存在感は強くて、今でも時々視線を感じる。
どっしりした胴体の割には細くて短い手を握るとキュンとするので時々握ってる。
かわいいのだ。
今日も部屋の片隅にて目が合ったので、
「なーに?なんか言いたいことあるの?」
と聞いたら、ご自慢の口ひげを揺らしながら相変わらずニンマリしてた。
3/28/2026, 11:41:17 PM