アスパラ・マラソン4世

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     冬休み

冬休みが始まって間もない頃。
やることがないのでとりあえず課題を済ませているとそれは突然やってきた。

「こんにちはっ!」 と 元気そうな声が聞こえた。
だが姿はない、 気のせいかと思い視線をノートに移した。
その時 、 ノートの上を歩く3cmほどの女の子が居た。
「え、?」と戸惑いを隠しきれない声を出しその場から少し離れた。

なにかの見間違いだろうと思い目を擦った。
「貴方が○○くんよね!」と 、 声をかけてきた。
「そ、そうだよ」なにかの夢だろうと思い、返答をした。
「あ!今夢だと思ってるでしょ〜!夢じゃないからね!」
「え、じゃあ君は、?」
「ん〜、私はいわゆる妖精ってやつ!」
「よ、妖精…妖精がなんの用ですか…」
「私さ〜!君に惚れちゃったんだよね!」
「え、私に…?」
「そう!街で見かけた時に一目惚れ?ってやつ〜!」
「でも、私女だよ?」
「え!?嘘!?」
「本当です…」
「ガーン!!!」
「そ、そんな落ち込まなくても、」

それがこの子との出会いでした。

12/28/2024, 2:47:20 PM