紅林眞叶

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子供のように


俺は、彼女が好きだ。
大切な存在で、全てを捨ててしまっても構わない。
だから、戦のない世界で、2人だけで生きて行きたいと思うのに。
周りがそれを許してはくれなかった。

何もかもが限界だった。
否、とっくに限界だったのかもしれない。

子供のように、自分の本音を彼女にぶちまけて、彼女の心を傷つけてしまった。
それは、いくら謝っても許されることではないとわかっている。

けれど、彼女は優しかった。
あれだけ傷付けてしまったにも関わらず、彼女は俺の元から去ることはなく、ずっと俺のそばにいてくれる。

そんな彼女を、俺は生涯愛し続けると心に決めたのだった。

10/13/2022, 3:55:45 PM