たかな

Open App

閉ざされた日記

引越しの最中、埃まみれのその日記は出てきた。錆びついた小さな錠前は、かつての私が誰にも見せたくなかった心の防壁だ。鍵はもうない。
壊して開けることもできたが、私は表紙の冷たさを確かめただけで、再び箱の底へと沈めた。そこには、今の私には眩しすぎる未熟な熱情が眠っているはずだ。封印された言葉たちは、誰の目にも触れず、記憶の中で美化されたまま朽ちていくのが、一番幸せなのかもしれない。

1/18/2026, 3:53:52 PM