【揺れる木陰】
小学生の頃の通学路に友達と下校の
丁度分かれ道の所に大きなどんぐりの木があった
小学生の私達には巨木であるその木は
夏になると濃い緑の葉をざわざわとざわわと
大きく揺らした
木が手を伸ばして揺れているように感じた
その木の下に立っても木漏れ日も通さないほど
葉が生い茂っている
一本でジャングルの怖さみたいな存在で
1人でその木の下に立ちたくなかった
あれから引っ越しして
大人になってその木を見に行った
写真に撮りたかった
「あれ?あんなに小さく葉はスカスカだった?」
小学生の頃に思っていた巨木は全く印象を変えていた
私が大人になっただけじゃなく
あの頃は巨木の全盛期だったのかな?
私は懐かしく会うつもりだった友人が
昔の面影が薄すぎてまるで別人という感情で
その木と私と青空で写真を撮った
7/17/2025, 9:40:54 PM