なにもかもうまくいかない
そんな時もあると思う。
そんな時はお家の自室の部屋のベッドに転がり毛布に包まって寝るのに限る。
うまくいかないことが続く。
そんな時もあると思う。
そんな時も同じ様に自室の部屋のベッドに転がり毛布に包まって寝る。
でも、寝れない日もあると思う。
そんな時はベッドで暖かい毛布に包まって大好きな音楽を聴いて目を瞑る。
そうしたらいつかは寝れる時が来る。
何にもうまくいかなかった。
梅雨みたいにそんなうまくいかない日々は続く。
人生100年分を1年間の四季で例えたらこの梅雨の時期は人生の何年分なんだろう。
いつこの梅雨は明けるのだろう。
勉強したのに赤点を取った。
先生に叱られた。
僕はちゃんと係の仕事をしたのに、サボった先輩の身代わりにされた。
先輩と先生に叱られた。
部活動で一生懸命絵を描いたけどこの前と比べると何も変わってなかった。
先生と多学年に笑われた。
バイトに5分前に着いたら遅いって言われた。
5分遅刻したイケメンの同い年の人には何にも言わなかった。
お客さんがグラスを倒したのに僕のせいにされた。
色んな人に叱られた。
色んな人に笑われた。
家に帰ったらまた赤点取ったの?って親に怒られる。
全然勉強しない地頭のいい弟には笑われる。
ずっとうまくいかない。ずっと僕の人生は雨が降り続けてる。
晴れる日は来るのだろうか。
バイト帰り、雨が降っていた。今日に限って折り畳み傘を忘れた。雨は土砂降り。病む気配もおさまる気配もない。仕方く濡れて帰るしか無い。
何にもうまくいかない日々。
何もうまくいかないなら早く家に帰って部屋に篭って大好きな曲を聴きながら寝よう。
そうは思うけど足取りは重い。もっと早く帰りたいのに、体もうまく機能しない。
帰り道、僕は道端でブレーキを踏んだ。
もう,これ以上足は動かない。体が本能的に拒んでいる。こんな現実が理不尽で、辛くて、苦しい。泣きたいのに雨で泣いてもわからない。泣いてもきっとこの雨じゃ気にも止めてくれない。
逆にこの土砂降りの中傘も刺さずに立ち止まる僕を変な目で見て嘲笑っていく。
雨かも知れない汚い涙を濡れた裾で拭った。
誰も傘をさしてはくれない。
でも足は動かない。
家にすら帰れない日は、
誰かに傘を刺してもらうまでずっと雨に佇むしかない。
『傘をください。』
8/27/2024, 10:58:23 PM