私には誰にも言えない秘密がたくさんある。
私はそのほとんどを墓場まで持っていくだろう。
全て、恥ずべき事柄である。
人はよく、唯一の黒歴史とか言って、自分の恥ずべき経験を否定する事があるが、私にとっては人生の大半が黒歴史なので、その唯一というところを羨ましく思う。
人に言えない秘密をたくさん持っているということは、人との距離感を縮められないということでもある。
何を考えているのかわからない人と思われ、なかなか信頼されないということになる。
しかし、それでも心をオープンにすることはできない。
信じられないが、平気で人をおとしめようとする人間がいることを知っているからである。
一方で、こんな距離感では、恋愛や友情を育むことができない。
それでもやはり、自分の過去を告白することはできない。一種の守秘義務のように。
だから、他人の秘密も守れる自信がある。
おそらく、口が硬いことに関しては、世界でも上位に入るだろう。
秘密工作員などの仕事にはピッタリの人間である。
10/24/2025, 2:31:00 PM