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『芽吹きのとき』


 
 急に舞台に上がって
 セリフ1つもしゃべれない
 怒号、罵声の、客席が
 にじむ涙で遠ざかる

 罠や虐めや悪運が
 なんの罰か?と思ってた
 神も恨んで悄気ていた
 それが試練と知らないで…

 芽吹きのときはやってくる
 春は必ずやってくる
 まぶしいステージ、真ん中で
 床を見つめて泣くばかり

 芽吹きのときが来たならば
 過去の私を信じたい
 腹から声出し、届けたい
 両手広げて、歌いたい

 芽吹きのときはやってくる
 恋や夢にもやってくる
 悲惨な日々さえ、味方にして
 届け!あなたに、この世界に…




 

3/1/2025, 11:16:30 PM