つゆり

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保育園に入るまでは社交的だったけど
母親似の妹が生まれてから私は疎ましい存在。

日々のストレスの捌け口
暴言暴力は当たり前で…
分からないフリをして
妹よりも私を褒めてほしくて
母の愛がほしくて
4才の頃、キャンディーチーズとハムを盛り付けただけの朝ごはんを母のために作った。
母は「ごめんね」と泣いて半分食べて、半分は冷蔵庫に戻していた。

でも、誉められはせず
妹が何かやらかしても私のせいで
ストレスが溜まると罵詈雑言。
たまに歯向かってみると全力で足蹴りされた。

そうして仕上がったのは
グズだ、のろまだと罵られる社会人。

静かに、耳も心も閉ざし
顔には一応、社会人らしく笑顔を貼り付けた。
誰にも気を許せないから
苦しくても頼らず1人で乗り越え
泣きたい時は、暗がりで布団を頭まで被って
体を丸めて、声を殺して泣いた。

大人になった今も
母に1番に愛されたくて
手のかからない、頼りになる娘を演じる。



「親子という呪縛」


5/23/2021, 2:23:02 PM