ずっと一緒にいた、幼馴染の君へ
僕はいつの間にか恋をしていた。
思い返すと、幼稚園、小学校、中学校と
君へ恋心を抱いていた時なんてなかった気がする。
でも、一緒の高校に入って君と過ごしていく内に
なんだか可愛いなぁ~って、好きだなぁ~って
思うようになったんだ。
君は僕へどういう気持ちを抱いていたいるか知りはしないし、彼女はいわば美人で、スタイルもいいから ひょっとしたらもう、他の人と付き合っているのかもしれない。
でも、もし、本当 もし だけど
両思いだったら、どんなに最高なんだろう。
お互いに愛し合って、求め合って、
付き合ったら、映画館、水族館、動物園、ショッピング、自宅、クリスマス、初詣、
色々な時期に、色々な所でデートできるんだろうな
僕はそんな幸せのような時間が送れることを
夢見ていた。
そんな事を思いながら、今日も登校している。
いつも彼女と一緒に登校している。
この時間がとても恋人みたいな感じでたまらなく
好きだ。
授業をしている時は彼女の綺麗な横顔が、朝日に照らされて輝いている。
僕がこんなにも君を愛しているって本人に伝わっていれば今頃…
今日も何事もなく学校が終わった。
いつもは部活があって帰る時間が遅くなる僕も、
今日は部活が休みになって、みんなと同じ時間に帰れる。
そうなると当然彼女と下校することになる。
帰り道歩いている途中に彼女が話しかけてきた。
「ねぇねぇ、タクト君」
いきなり話しかけてきて僕は少々ビックリした。
「どうしたの?」
「タクト君って好きな人いるの?」
「…えっ!?」
僕は驚きが隠せない。なぜそんな事を聞いてくるのかと。
「えと、なんで?」
「うん?気になったからだよっ」
ここで、いると言って君だと言ってひかれたら
僕はたぶん病んでしまう。
「アイナさんは?いるの?」
彼女は一瞬驚いたが
「いるよ…」
と照れくさそうにいった。
「だ、誰?」
「そ、その前にタクト君は!いるの?」
言うか迷った。けど!ここでひいていたらもう、僕が望んでいる幸せが一生つかめないと思った。
「いっいるよ!!!」
彼女はビックリしていた、
「じゃ、じゃあさっ、お互いにその人の名前言い合おう。」
「お、おう、それならいいな、」
これでもし違かったら、僕は一瞬焦った。だが、
「あ、アイナだよ!」「た、タクト君です!」
えっ…
僕たちは一瞬止まった。
まるで時間が止まったかのように。
でも、彼女の言葉を聞いて一気に緊張がとけた。
「な、なんだ、一緒だったかw」
「だ、だねw」
彼女は恥ずかしそう
でも、その顔が、めちゃくちゃ可愛い。
僕は勇気を出した。
「えと、それじゃあ。
…僕と!付き合ってください!!!」
彼女は泣いていた。
「は、はい!!!!」
…やっとだ。僕の夢が叶った。
僕は嬉しくて、いつの間にか泣いていた。
でも、必死にその溢れてくる涙をこらえて、
彼女の涙を優しくハンカチで拭いた。
彼女は上目で僕を見つめていた。
その顔は、僕が今まで見てきた君の顔の中で、
一番可愛くて、綺麗だった。
僕は溢れる好きっていう想いを胸に、
彼女の唇に優しく自分の唇をあてた。
大好きな君に
3/4/2023, 10:38:52 AM