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「嗚呼〜もう最悪!」
私は美咲。
今“最悪”と言った方は朱音で私の親友。
家族ぐるみの付き合いで、家も近くて幼稚園いや、生まれた病院から隣だった。
私のお母さんと朱音のママは姉妹で、お父さんとパパも兄弟。
偶然大学で4人出会ったそうだ。4人はそれぞれ好きになり、恋人、夫婦まで発展して私、美咲と朱音を生んだ。言わばいとこみたいなものだ。
そんな奇跡は今は置いといて、
私達は今修学旅行で自主見学に行っている。だが、どうしても暑くて暑くて日陰から動けない状況なのだ。修学旅行は3泊4日。明日も自主見学はあるのだが、せっかく2日間取れたんだしと私達7班は予定をつめつめできていたので動けなくてみんなイライラしている。
『しょうがないよ。今日の朝、旅館のテレビで見たじゃない。準備しなかった私達が悪いわ。そんなイライラしてないでポジティブに考えようよ。』
「そうは言ったって、お昼ご飯も食べれて無いし……気分あがんないよ美咲。」
『う〜ん……じゃあ、私スマホで探そうか?』
「うん。そうしよ」
『あっあった!ここから2分だって。』
「どんな店なの?」
『ん?ん〜っと、ハッピーランドだって。』
「嗚呼〜!ここの有名なお店だよね!俺初めて行くわ!」
「班長!そこ行かない?ほらほら!メニュー見てみ?安いでしょ。」
「そうだね!ありがとう美咲。……ほ〜ら、朱音、美咲から離れなさい!あははっ」
『ちょっと朱音〜!』
「いいでしょ( *¯ ꒳¯*)」
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『楽しかったな…また行きたい!』
「若かったナァ…。あの頃はいつも一緒だと思ってたんだナァ…。」
『そうだね。一緒に居たいよ』
「でも美咲はもう会えねぇかんナァ。」
【そうなの?美咲婆は朱音婆ちゃん喧嘩したの?】
『違うよ!私が悪かっただけで……朱音もそう思ってるでしょ?』
「ンな訳ねんだ。美咲と婆はいつも仲が良いてぇね。考えも一緒だったあねぇ…喧嘩なんてぇしてねぇだが。」
【そっか……じゃあなんで会えないの?】
『それは……』
「それは……少し悪い気分になるがァ良いかぁ?」
【……うん。教えて】
「美咲は高校の時、虐めにあって帰り道背中を押されて電車に跳ねられちまった。」
【ッ………………!そんな!酷いよ……!朱音婆ちゃんは居なかったの?】
「嗚呼。丁度委員会で先生に呼ばれててなぁ゛……。」
『違うの!朱音は悪くない!』
【そっか……。】
「その美咲の為にも婆は長生きしてんダァ……」
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6/7/2024, 8:51:30 AM