真夏の記憶
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高校1年生。夏休み。誰もが浮かれるこの季節。
もちろん俺も浮かれていた。
高校生なってからの初めての夏。妙にキラキラとしていて、隣に座る幼なじみでさえもキラキラと見えた。
幼なじみの女の子。こいつに恋愛感情なんて持たずに生きてきた。それなのにこんなにキラキラと見えるのは何故だろう。
俺たちは今、絶賛夏休みの宿題中。俺の家で宿題をしている。生憎俺は頭が悪い。だから毎年こいつに教えて貰っているのだ。
キラキラと見えるこいつの横顔。
不意に目が合いドキッとする。今までこんな事なかったのに。
...なぁ、男女の友情って成立すると思う?
思わず口に出してしまったこの言葉。
彼女は少し目を見開いて、それからニッコリと微笑んでみせた。
成立するって思ってたんだけどなぁ…
俺にぐっと近づいてきて、見上げて笑う。
ねぇ、私たち、お互いいつからこんな感情を持っちゃったのかな?
知らないよ。俺だって男女の友情は成立するって思いきっていたのに。
夏のせいって事にしよ。
それがいい。こんなの全て夏のせいだ。
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こんな事もあったな…なんて、昔の記憶を思い出す俺。
懐かしいな。
そう言って、俺は病室で寝たきりになった彼女の頭を優しく撫でた。
あの真夏の記憶を懐かしむように。
8/13/2025, 8:54:58 AM