五味川純

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相合傘

雨が降ると幸せそうな恋人たちが相合傘をさしているのを見る。彼らはこんなことを考えないであろうが、僕は考えてしまう。“きっと雨が降ったことに感謝しているに違いない”と。僕ときたら雨が降ったおかげで、酷いことになってしまった。日がさすと影が出来る。明るい僕と暗い影。1つの出来事が人生に明暗を与えることがある。あの時の明るい僕は何処へ行ってしまったのであろうか?今の僕はあの時の影のようだ。そうだ、忘れていた昔の仲間たち。昔の仲間たちに会えてとても嬉しい。昔のように明るくはなれないが、影もそれほど暗くはない。ほどよく温かくて昔のような酷暑でないのが嬉しい。

6/19/2023, 6:51:54 PM