結城斗永

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詩のようなもの
タイトル『君と一緒に』


冬の晴れた日を
君と一緒に歩きたい

見える景色が白いのも
悴んだこの手が赤いのも
君の隣にいる今は
特別な意味を持つから

昨晩まで降り続いた涙も
いつしか冬の寒空に乾いて
透き通るような高い空は
雲ひとつない澄まし顔

君の歩幅に合わせながら
ポケットの中で指が迷う
君のぶら下がる手を
僕の視線が追いかける

過ぎていく冬を
君と一緒に歩きたい

君の吐く息が白いのも
風に当たる頬が赤いのも
君が隣にいる今は
特別な意味を持つから

「寒いね」と言おうとして
君が「寒いね」と囁く
気まずく返した「そうだね」は
君に見透かされたかな

ようやく這い出た僕の手が
ぶら下がった温かさに触れる
迎えてくれる小さな指先は
ポケットよりも優しく温かい

やがて来る春も
君と一緒に歩きたい

流れる雲が白いのも
野に咲く花が赤いのも
君と一緒にいられれば
特別な意味を持つから 

無言で俯く君の横顔に
「待ってるよ」と声をかける
この寒い冬が終わる頃
君は遠い海の向こう

それでも君の隣に僕はいるから
空はどこまでも繋がっていて
影は同じ方向に伸びている
だから顔を上げて笑って見せて

こうしていつまでも
君の隣を歩きたい
君の存在そのものが
特別な意味を持つから 

#冬晴れ
#君と一緒に

1/7/2026, 9:32:09 AM