夏のラムネ瓶

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「見えない未来へ」

自分は愚かだと思った。
将来なにをしていこうかと考えず、
ただ、その時の流れに身を任せきりでいたからだ。

私は、碌でもない人間になった。
何もかも中途半端な人間になった。
私の人生を物語にするなら、
その物語は起承転結もない
ただつまらぬものになるだろう。

ただ、未来というものは
計り知れないもので、
こんな碌でもない人間も
こんな碌でもない人間を好んでくれる人に
出会うことが出来たのだ。

碌でもない人間として生きるのも
悪くないと思った。
碌でもない人間だったからこそ、
その人に出会えたからだ。

見えない未来へ失望するのは、
まだ早いのかもしれぬ。

11/20/2025, 1:31:48 PM