あの頃の私へ。
言いたいことは、いっぱいある。
「あの時、あれをしておけば」とか
「こう考えれば」とか
「もっと視野を広く持って」とか
言い出したらきりが無い。
でも、これらは既に経験して歳を重ねたから言えることだ。
当時は、その物事に対して未経験であり、歳も若かった。
「愚か」や「浅慮」の言葉で切り捨てるのは、あまりに酷だ。
当時は当時なりに考えていた。
時にどうしようも出来ず、逃げたりしたこともある。そして、逃げた分だけ苦労を買い、自身の学びとしてきた。
人としての道から逸れることもなく、今この命があるのは、当時のあなたの選択が正しかった証だ。
あなたが選択肢を間違えていれば、私はこの世にはいないだろう。或いは、今の私ではないだろう。
この世は意外とシビアだ。
今日ある命は、明日もあるとは限らない。
道一つ、時間一つ間違えずあなたが選んだから、今がある。
お陰様で大きな病も怪我も経験せず、今の私として存在できている。
あなたは、様々なことを経験しながらも命を落とさず、人の道を踏み外すルートも選ばなかった。
それだけで十二分だ。
若いのによくやった。
あなたからのバトンは、この身体が受け取っている。
ありがとう。
私も、未来の私に渡せるよう努めるよ。
5/24/2024, 12:14:03 PM