あれは私が幼かった頃の話
その日私は、家でいたずらをして母に叱られ、泣きながら近所の祖父の家に向かいました
祖父は優しく、穏やかで、いつも私を慰めてくれたのです
祖父の家へ入り、涙を流しながら家での出来事を語ると
「それは大変だったね
君は色々なものに興味を持つから、ワクワクが溢れてしまったんだね
けど、いたずらはいけないよ
あとでちゃんとお母さんに謝るといい
きっと許してくれる」
そう言って、私を強く抱きしめてくれました
祖父のあの日の温もりは忘れることができません
そして、お母さんには内緒だよ?と言って、私のいつも食べ慣れたチョコレートをくれました
普段食べる味なのに、あの時のチョコレートはとても美味しく感じたのを覚えています
そして、その時思いました
自分も、もし孫ができて、おじいちゃんになったら、祖父のような優しくて穏やかな、温かい心を持ったおじいちゃんになろうとね
しかし、いざその時が来ると、緊張してしまいますよ
私が緊張してどうするのか、という話ですがね
ええ、もうすぐ産まれるんです
この私がおじいちゃんになるんですよ?
信じられませんよね
本当に、時の流れは早い
もちろん、緊張以上に大いに楽しみですよ
私が祖父のようになれるかはわかりませんが、祖父を目指して、優しく孫を可愛がるつもりです
2/28/2025, 10:28:16 AM