誰がみてきたんだろうか。自分の努力を。
毎日資料を見漁ったことも、
絵の具を混ぜてはカンヴァスに乗せ続けてきたことも、
鉛筆を削るその手に自信が持てないまま
デッサンをかきあげてきたことも、
伝わると信じて形作ってきたことも。
誰が見てきたんだろうか。自分の苦悩を。
講師はわかってくれなかった。
友人のほうが上手く思えた。
あいつの方が努力してるのだろうか。
自分のこの作品たちは駄作なのだろうか。
試験結果の開示はよくないものばかり。
誰がわかってくれるのだろうか。
誰もわかってくれなくてもいいのだ。
今まで費やした時間は自分の糧となる。
熟してきた経験は自分の色になる。
自信がない時期は自分を愛する機会になる。
誰にもみられてなくてもいいのだ。
いつだって自分の作品を見てるのは自分だ。
一番努力してることを知ってるのは自分だ。
作品が宝石のように愛おしいことを
知ってるのは自分だ。
何度も涙したことを知ってるのも自分だ。
試験結果なぞ、たまたまその時の運なのだ。
だれよりも、ずっと自分が自分を知ってるのだから。
ほら、認めてもらえたじゃないか。報われたじゃないか。
目一杯自分へお祝いしよう。
4/9/2023, 12:45:22 PM