窓越しに見えるのは在りし日のあなた。
「色々あったわね」
私は微笑む。
「あなたと出会ったのはちょうどこんな澄んだ空の下だったわね。」
今はもう私も動けなくなってしまった。
もうすぐあなたの元へ私も行くことになりそう。
でもそれはもう少し先。
私までいなくなったら子供たちが心配だもの。
ほらあなたに似て不器用なところがあるから。
本当は私なんかもう必要ないのかもしれないけれど。
もう少しだけ・・・もう少しだけ見守ったら、あなたの元へ行くから・・・待っててね
7/1/2024, 12:13:08 PM