回旋塔が好きだった。
回る丸いジャングルジムも好きだった。
幼稚園の頃に乗っていたブランコは、鎖が長くて座面も低く、どんな子供が乗っても地面に足がつい た。ブランコの漕ぎ出しは地面に足をつけなければならないのだから当然のことだ。
小学校のブランコは幼稚園のものより座面が高くなっており、成長というものを否が応でも突きつけられた。
回旋塔も回るジャングルジムも、高学年にならなければ使ってはいけない決まりになっていた。鎖に繋がった遊具という意味では、ブランコと同じであるにも関わらず、だ。
始業式の翌日の五年生は、真っ先に校庭の回旋塔に向かっていった。
〈書けん。当日中に思いついたら編集して書く〉
2/1/2023, 5:03:26 PM