crew10

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雨が強まる。傘もささず歩く僕は
むしろ雨にうたれるのが気持ちいいとさえ感じた。
君に渡した傘で、二人は私の元から去っていくようだ。

その傘の秘密は、検討もつくけれど
私は責めない
幸せだというから
その傘の秘密を、言う力は僕にはない。
人は、その秘密だけを知りたがるから。

君が、再び波に乗っている気がしている。

すぎた木が二本、帰りを待っている。
暗く、薄暗い木の下に腰掛け
誰かが来るのをそっと待つ毎日。

皆が、寂しいと叫んでいる声がした
僕は、その傘の行方がわからないから
一言も話さないまま真っ直ぐ
目の前だけをみつめる。

君と横になって寝た時も
手も繋ぐどころか、触れてもいなかったね

緊張はなく、そして
そんな君と知り合えたことに感謝していた

雨の中、投げ返したお金は
車の後部座席に吸い込まれ
早いスピードで僕を置き去りにした

雨が強く、体をうつ。
雨の中、おもいっきり泣いたら
電話が鳴った

家の帰り道、君の車が僕を待っていた。

その傘、、
四つ葉のクローバーのような傘の旅は
今日も続いていく・・

傘の中の秘密。
傘にある赤い花だけが、全てを知っているように感じた。

6/2/2025, 11:55:35 PM