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寒さが身に染みて

『ごめん、急な予定が入ってもうた、、。
また、埋め合わせはするから、今日はごめん』
そう送って、ベットに倒れ込む
今日は、君と久しぶりに遊ぶ日やったのに、
風邪を引いてしまって、俺が行けなくなってまった。
風邪、なんて聞いたら
君は絶対すっ飛んで来るやろうから、
用事なんて嘘をついてまった。
なんで、遊ぶ日に風邪なんてひいてまったんやろ
君との思い出を増やしたかったのに。
罪悪感が押し寄せてきた。
『…だるい…寝よ、』
瞼を閉じて、眠りについた。

目が覚めたのは、日が落ちた頃
からだが重く、息もしにくい
お腹は減ってるけど、食欲もない
とりあえず、薬を飲むために
1口でもご飯を食べようと思って
キッチンに向かおうと立とうとした瞬間、
体が床に打ち付けられた
思うように動かんくて、
冬で、寒くて、一人で
『…やっぱ、一人嫌や…
かいと、来てや…』
スマホで来てと送って、意識を手放した
起きると、いい匂いと、愛しい人の匂いがした
「れん!、起きたの、良かった…」
どうやら心配をかけとったみたいや
『…ん、ごめん。よんで。
やっぱ、ええから。移したらあかん。
呼んだのやって、間違いやから。』
側におってほしい、そんな想いと裏腹に言ってしまう
「…そんなことないでしょ。風邪のときくらい、素直に甘えて?嫌いになんかならないよ?」
優しさで、強がっていた心も溶かされたみたいで。
『…っ、そばおって、ご飯なんていらんからっ、
一人に、せんで…?』
「…ふふ、当たり前だよ。辛いときも側にいるからね」
寒くて辛い夜も、こんな夜やったら。
寒さが身に染みても、きっと大丈夫や

1/11/2024, 4:13:29 PM