純恋

Open App

死ぬのが怖かった
死ねと言われることが怖くて辛かった
浴びせられる罵詈雑言と当然のように降りかかる暴力
それ以外に私の日常を彩るのは
大好きな歌と
変わらず仲良くしてくれる大切な人だけだった
大好きで大好きで隣に居たくて特別が欲しくて
でも必死に隠して傍に居座った
離れてから時間が経って
もうその人への好きを思い出すのも難しくなった頃に
いつの間にか隣に来てくれる人、傍に居てくれる人が
見つかって
でもそれも増えては減り、救おうとしては亡くなり
丁度良い距離を探している間に大抵はいなくなる
信じられるようになって心を開く頃には
否定されて背を向けられる
死ぬのも怖くなくなった
生きたいとか幸せになりたいより
死にたいとか辞めたいとかの方が鮮明になって
今まで死の何が怖かったんだろうなんて
思い出せもしないことを考えたりして
なんのためにここまで我慢してきたのか
分からなくなった
なのに
それなのに
君が一緒に死のうかなんて言うから
生きたいと思わせるなんて言うから
どんな所も好きだよって
ずっと一緒にいたいって
言われたこともない思われたことなんてない
物語や他人事としてしか聞かない言葉ばかり
かけてくるから
あぁ、この人と生きてたらなにか変わるのかな
もっと早く出逢ってたらなにか違ったのかな
幸せになれるのかもしれないなんて
くだらないことを思ってしまうようになっちゃった
分かってるの
愛される価値なんて
幸せになる権利なんて
私にはもうなくて
死ぬしかない
死ななきゃいけないんだ
死にたい
ずっとずっと
もう限界で
今更。今更なんなんだ
オーダーメイドに椅子を用意して
綺麗に配置して他人を座らせてきた私の心に
裏口から入って使わないと捨てた椅子を
勝手に持ってきて最前に座ろうとする
最低だ近付くなと跳ね除けても
そうだね、でもここにいたい
ただの拒絶じゃないんだろうと
手を伸ばし続ける
君は私をどうしたいの
もういっそ殺して
出逢わなければ
余計なこと考えなくて済んだんだ
どうしたら良かったの
寂しくてでも満たされて
バラバラになったものをかき集めて
大切に繋ぎ合わせようと
くすぐったい触れ方をするから
泣きたくて仕方ない
嬉しくて苦しい
そんな優しく撫でないで
お願いだからそばにいて
古い傷が痛みながら癒えていく
全部全部君のせいで、君のおかげ
どうしたらいい?
そこまで君が教えてよ
この死にたいが消えなくても
君といたいが勝つなら
君の言う通り生きるから
だから、お願い
出来るなら
もう
独りにしないで

2/7/2026, 3:58:16 PM