私の名前は雫です。
周りには友達がたくさんいます。
家もとても広くて、私は大好きです。
私の名前は雫です。
学校は高いところにあって、下を眺めるととても景色がきれいです。
色んな色の服を着て、いっぱいおしゃれすることができます。
私の名前は雫です。
私はこの名前を気に入っていません。
だって名前が「雫」じゃなければ、固い地面に、体を打ちつけることもないのに、
名前が「雫」じゃなければ、高い高い雲のお家から飛び降りずにすむのに。
何で私は「雫」なの?
どうしてあの子は「雫」じゃないの?
私は広い海のおじいさんの腕の中で、ひたすら考えた。
その時ね。おじいさんが言ってたの。
「いつか自分が「雫」であることが嬉しいと思うようになるよ」
私はそれを聞いて頷いた。
「今は自分を大切にするね」
そう言って私はまた雲のお家に帰ったよ。
その時ね、遠くを見たら、私が生まれて始めて見るくらい、綺麗な朝日が上ってた。
そしたらね、私は「雫」でよかったな、って思ったの。
きっと人間は、こんな朝日は見られない。
他のお友だちは、みんな自分を大切にできてるかな?
自分が一番自分と一緒にいるから、まず自分を好きになれればいいね。
Title:雫
4/22/2024, 9:10:30 AM