夜の淵へ、堕ちてゆく静けさを辿り、未知の世界へ堕ちてゆく白く、細い一本の腕を頼りに悲しく、愛しい無情にも。細い指が視界を遮る見てはいけない、光り輝く白い泡が、そう告げているような気がした只管、呑み込まれ、堕ちてゆく涼しい、でも何も浮かばない薄情にも。鱗がきらきらと露になったそのとき鰭が視界を塞ぐこれで、最後だから、遠のく意識が、そう告げているような気がした1/20「海の底」8
1/20/2026, 4:24:32 PM