せつか

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「命がいつか燃え尽きるものだとして、燃料は何になるのでしょうね?」
「想い、かな」
「想い?」
「好きとか、許せないとか、変えたいとか、見たいとか、生きたいとか、まぁ欲、かな」
「欲·····」
「生きたいという想いがだんだん薄れていくというか、思っていてもそれを発する力が無くなっていくのが、死に繋がるんじゃないかな·····」
「·····」
「一度きりだから尊いし、唯一だったのだろうけれど」
「再び得た命を新たに燃やす事が出来るのは奇跡ですよ」
「そうだね」
「ならばその奇跡に報いる燃焼を見せつけようではありませんか」
「·····望むところだよ」


END



「命が燃え尽きるまで」

9/14/2024, 2:56:15 PM