蒼夏

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ー言葉にできないー

私は、

好きじゃない人に告白をした。






どうして

周りの人たちは恋愛をしたがるんだろう。


どうして

異性と一緒にいるだけで

周りの人たちは冷やかすのだろう。


ちょっと前まで

みんな友達だったのに、

何かよく知らない感情が、関係が、

私には気持ち悪く思えた。







周りの人が恋愛をしているのを見るのは

フィクションを読むのと同じようなもので

私にとってはどうでも良かった。



何より、
自分が、容姿でいじめられていた私が、

恋愛をするというのがどうも気持ち悪いのだ。




そう思うなら可愛くなれよ、努力しろよ、

せめて性格を良くしろよ、

こういうのが多分周りの人たちの思うところだろう。



そう思ったから、ある時から
化粧もネイルやアクセサリーや髪の毛の手入れとかをやってみた。

人に優しくもした。



ひたすらに思うのは、
誰のために、何のために、頑張っているんだろう。



自分を採点するのは自分を嫌いな自分だけだった。





ある時、

「放課後空いてる?」と聞いてくる男子がいた。








私は、息が止まりそうになった。

嬉しくて、では無い。恐怖だった。

私は人に好かれることなど考えていなかった。


私はその時に
人にああいう感情を向けられたくないと思っていることに気づいた。


そして、また、私はそんな内容だと本気では思ってはいなかった。思いたくなかった。


だから、とりあえず何か用事があったんだろうと自分に言い聞かせて

やんわりと用事があると言って断った。



後悔は全くしていなかった。

私は安心した。

なぜなら私などに告白する者などいないと思ったからだ。


用事だったら、いや確実に用事だ。
だから大丈夫だ。




でも、数日後、また同じ言葉を

彼は言ってきたのだ。



そんな勘違いされるような言葉を

いじめられている人に向かって言う人がいるのか。


そう考えるとこの前よりももっと辛くなった。
もし、仮に、仮に、

どうこうかなると振らないといけないからだ。



え?と思うだろう。

そういう感情を向けられたく無いと思っているなら

潔く振れただろう。と。冷たいけどな。







この答えをここに書くのすら私は辛い。


だから私は最初に嘘をついたのだ。




とは言っても、結局2回目も逃げてしまった。

私はまた用事だと信じることにした。


その後同じようなことを言ってくることは無くなった。

私は安心していつも通りに接することもできた。

あぁ、自分は友達だとちゃんと思ってるんだ、

その時は、そう、思っていた。



ただ、しばらく経って、周りの人たちの様子がどうもおかしいのだ。
もちろん悪い方向でだ。


そう、

その時に初めて後悔した。

また、息が止まりそうになった。

前から私らのことを冷やかしてきたアイツらが

私の本心に気づいていないとはこの時、思えなかった。

もしかしたら、

よく言われる普通の人、私みたいに変じゃ無い人に酷いことをしてしまったのかもしれない。


私は逃げてはいけない、と思った。



そして今更って時に、告白をした。


結果は振られた。


振られた方が嬉しかったはずなのに

私は何とも言えない感情になった。

そう、勘違いしていた自分が惨めで、バカらしくて

最初から放課後の用件を言えよ、とは怒れなかった。




好きな人に好かれたくない人などいるのか。

私はこれに答えられない。

本当は好かれたかったのかもしれない。

自信がなかっただけなのかもしれない。

少数派とかいうものなのかもしれない。

捻くれていただけなのかもしれない。

周りの人たちを怖がっていただけなのかもしれない。

分からない。


でも、恋愛をしたいとは

未だに思えない。



































































































4/11/2026, 4:16:01 PM