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真っ先に浮かんだのは、学生の頃、自転車を漕ぎながら見上げた、真夏の太陽だ。容赦なくじりじりと照りつける陽射しと、蝉の声。蒸されるような、息苦しさを覚える夏のにおい。記憶の中の景色は、暑さで微かにゆらめく、いつもより明度の高い白っぽいものだった。
夏休み、部活の行き帰りで通る通学路を汗だくになりながら自転車を漕ぐ私が、ずっとその風景の中で私を見ている。

8/7/2022, 6:30:03 AM