いつもに増して爽やかな彼をバス停まで送り出したのはうざったい暑さが続く8月のことだったと思う。
今思えばあの時も辛い思いを抱えて、無理して笑顔を作っていたのだろうか。
ちょうどあの時くらいからサークルに来なくなって、あんまり会わなくなったなと思ったりして、あぁそういやあれが最後かとか思い出したりもしていたけど。
2ヶ月ぶり?だよね。
彼は今でも爽やかなまま、痩せた彼はまだここにいたのに。
もっと早く来たら良かったね。ごめんね。
ううん、今日来てくれたじゃん。サークル内で一番なんだよ。嬉しいわ。
皆来ないもんねーと笑った貴方の目が輝いていて。それが涙だと分かったときには遅かった。
あぁどうして貴方はそんなにも完璧で、だからこそ寂しい思いをさせてしまっていたのだろうか。
綺麗な横顔に涙が落ちた時、私は何か力になれるのだろうか。
8/2/2024, 12:35:49 PM