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逆光

いつも僕は真っ黒になっている。
人々のレンズには僕という被写体だけが暗く、色彩が失われた状態で写るらしい。
見られたくない僕にとっては都合がいい。

だけどいつも僕のそばに来て逆光をつくる君のレンズにだけは鮮明に写っているみたいだ。
そんな君は今日も僕を写して笑う。
君の眩しい光を一番近くで浴びて、君の暖かい光を一番近くで感じることができるこの場所は…

やっぱり僕にとって都合がいい。

1/24/2023, 2:51:32 PM