「梅雨」
梅雨の時期は好きだ。
夏に向かっていると思うと気落ちしてしまうが
梅雨の時期は長引いて欲しいと思う。
梅雨には雨が降る日が増える。
雨が降れば傘をさせる。
傘をさしていると周りを気にしなくて良いし、
視線を感じにくい。匂いも音も雨が掻き消してくれるから少し楽になる。
人と人との距離も空けられる
いっそこのまま降り続けてくれればなんて叶わぬ望みを思ってもいつか雨は上がってしまうし、梅雨も終わってしまう。雨や梅雨があまり好きじゃない人の方が多いだろうが、私は晴より雨の方が好きなので梅雨が終わってしまう時期は少し寂しさと同時に夏がくるのか、という憂鬱な気分になる。
しかし雨よりも晴れを好きでいる人の方が多いのはきっといい事だと私は思う。何故だか聞かれたら、なんと言ったらいいか表現に困るが、暗闇より明るい方が好きなのは明るい方を望んでいるから、明るい方へ向いていきたいと、思えているから。今を生きて光を、未来を感じられる。向き合える。逃げ道が何処かにあると思えているから、明るい方が好きになるのかなと私は思う。だから明るい方が好きな人が多いのはいい事だと私は思う。
私にとってはジメジメも、暗い空も、雨も、雨音も、嫌いじゃない。何処となく心地いいと感じてしまう。重ねてしまう。隠してくれそうで、消してくれそうで、流してくれそうで。
勿論、明るいのも嫌いじゃない。
ただ私には眩し過ぎる気がしてしまう。
6/1/2022, 4:00:59 PM