川柳えむ

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 実家にある倉の中を探険していた。子供が探検したいと言うからだ。
「危ないからいたずらするなよ」と子供に声を掛けるが、内心自分もわくわくしていた。小さい頃から何があるのか気になっていた。
 工具や農具、木棚の影に隠れ、古い木箱があった。
 それをなんとなしに開いてみると、木箱の奥底に一冊の古い本が入っていた。どうやら日記帳のようだ。
 日記帳には白黒写真と、殴り書きのような文字が綴られていた。
 その写真を見て驚いた。祖父か、それよりももっと前のご先祖様かはわからないが、自分にそっくりな人物が写っていた。
 日記帳を読んでみる。

『憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
 私を捨てるあの男が
 私の場所を奪うあの女が
 二人の間に生まれたあの子供が
 呪ってやる
 全員呪ってやる
 呪う』

 そこには、恨み辛みが綴られていた。
 嫌な気持ちになりながら、静かに日記帳を閉じる。直後、突然背後が冷たく感じた。
 ――何かいる。
 冷や汗が額に浮かんで流れ落ちた。


『閉ざされた日記』

1/18/2026, 11:02:06 PM