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『終わり、また初まる、』

人混みの中、そこだけが目映い光を放っているかのように私の目を釘付けにする。
逸らせない。
私の視線に気づいたのか、はたまた他の要因があったのかあなたの視線が私のそれと交わった。
その瞳が弓なりに細められて、お手本のような美しい笑顔を造形する。
遠い昔に忘れたはずの恋が、また芽吹く音が聞こえた。
こちらに向かって一歩を進めるあなたに、私も一足分距離を詰める。
大丈夫。また初められる。
いつの間にかすぐ目の前にいたあなたに微笑みを返した。

バウムクーヘン作っててその匂いが好きすぎるって気づいたんですよね。
そんな匂いの香水ってありませんか。

3/12/2025, 10:22:12 AM