もう随分と長い間
貴女を想って生きてきた
いつかこうなることはわかっていた
だって貴女は人間で
私は悠久の時を生きる種族で
貴女は私の人生のほんのひと時しか
この世界に存在していなかった
それでも私の心には
貴女の存在は大きすぎたよ
ずっと貴女の言葉に縋って生きているんだ
それが嘘だとわかっているのに
約束など果たせないとわかっているのに
貴女の声を、姿を、優しさを忘れても
最期の記憶だけは失くさないように
「泣かないで、大丈夫。きっとまたいつか」
と繰り返して
12/1/2024, 6:29:09 AM