水晶

Open App

『芽吹きのとき』

暫く暖かい日が続き、庭の雪も隅に残るだけになった。田舎の庭は無駄に広く、雪解けから徐々に元気になる草対策が今年も始まろうとしていた。

「そんなの除草剤でもまけばいいじゃない」と友人が言う。確かに薬を使えば一気に片付くだろう。けれど全部を取り除きたい訳ではなく、残すべき所は残したいのだ。

昔から家の陰に生えるふき。
それを周りの草を取りながら地道に増やしてきた。5月頃採れるふきを待つ間、その地下茎から可愛い芽が顔を出す。
今年はふきのとうがどれほど採れるだろう。沢山採れることを期待しつつ、今から収穫の日を楽しみにしている。

3/2/2025, 8:06:16 AM