一年後に、自分は一体どんな姿になっているだろうかと、ぼんやり考えてみた。
どこで、誰と、なにをしているのか。
一年後…、小学校の頃に、将来の夢を書けと言われた時ほどは、想像することが難解とは思わないが、それでも、一年後自分がなにをしているか想像しろと言われれば、咄嗟には考え付かないほどのものではあった。
それは自分に、『将来の夢』と呼ばれるようなものがないことが、一番の要因なのだろう。
学校の先生になりたい。そんな夢がもし自分にあったのだとしたら、一年後は大学の教育学部へ行っていると、実に明快に答えられただろう。
しかしない。自分には、将来の夢も、なりたい未来もない。
…強いて述べるのだとすれば。
今この瞬間のように、文章を書いていられたらいいなと、そう願うだけだ。
5/8/2024, 11:43:08 AM