郡司

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やわらかな光

「今あなたにはリトリートが必要です。ごちゃごちゃと考えるのを今は横に置いて、静かになって休みましょう」……休みたいのはやまやまだが、休んでいては暮らせない。

秋のやわらかな陽の光
静かに響くギターの音
あたたかく香るコーヒー
心配のない感覚と身体のぬくみ
…あつらえることはできそうだ。

森の中に沈んで引きこもっても心は晴れない、多分。何を見て何を思い、どう反応するか決める力は私自身のものだ。私は「不和」に疲れていることに気づいた。
「世界」との不和
自分の世界を展開しているのは自分なのに。
「自分」との不和
自分が嫌いだと投げ出すのは生得権の放棄だ。
「状況」との不和
今ここで学び愛し、ここから歩き出すしかないのに。呪詛を吐いて解決するなら今ごろみんな幸せになってる。

今の自分にできることは何か、見つけてまっすぐ進むために「休む」なら、無為の停止ではないのだろう。やわらかな光が微笑みの気配を纏うのは、そんなところに由来するのかもしれない。

10/17/2024, 4:23:44 AM