もっと知りたい小さな頃はそんなことばかりだった。たくさんの不思議がいろいろなものの裏に隠れているようでそれは自分の頭の中の想像を刺激し続けていて楽しくて仕方ないその不思議を追いかけるように知りたがった。だんだんと知るたびにその不思議はすり減るようになっていくそれに気付くたびに知ることに二の足を踏んで段々と言い訳を重ねていく。世の中は誰かが差し出した時間の積み重ねで出来上がっていくそのことに気付くたび不思議はどんどん干からびていくその寂しさが苦しくて。頭の中のワクワクがそれまで無知だった自分を笑うように消えていく。
3/13/2024, 9:12:37 AM