"ずっとこのまま"
平日の朝、いつもの喧しいほどの音で目を覚まして
布団から出て洗面台へ向かう。
いつも通りの朝。
身支度を整えて、ご飯を食べて、もう一度洗面台へ向かった。
いつもの髪飾りを手に取る。
いつか、君が付けていた髪飾りを引き継いで、毎日私の髪に結えている。
目の前で儚くなった君に、報いたいと感じているから。
そんなことをしても意味は無い、自己満足にしかなり得ないこと。
それは私が一番よくわかっていることだった。
私が願うのは幸福でも、不幸でもなかった。
ただ何も変わらず、失うこともない
ただずっと、いつも通りに
ふと時計を見るといつも家を出る時間を過ぎている。
私は焦って鞄を肩に掛け、玄関のドアノブに手をかけた。
1/12/2026, 10:39:41 AM