霜川菜月

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パラレルワールド


毎日同じことの繰り返しに、
何の疑いもなく暮らしていた。

ところがここ数日、隣にいる親友に
どこか違和感を拭えない自分がいる。

あの子に何かが起きていて、
私だけが気づいているのだとしたら...

私は思い切って親友を問い詰めた。

「気づいちゃったんだね」

覚悟していた返事に戸惑いはなかったが、
またしても違和感を感じた。


あ...そうか。
そういうことだったのか。



この世界の違和感は、私自身だった。

9/25/2025, 4:05:02 PM