冬の気配が漂い始めている。僕は一人、イヤホンを嵌める。 思わず泪が流れる、大切な人の面影が行き過ぎる。――ねぇ約束しよう。――また出会って、話をして、手を繋ごう。――そしてまた恋をしようね。「あぁ、約束だ」僕はボイスレコーダーを止め、君の墓石にそっと撫でた。
6/3/2025, 11:27:51 AM