27(ツナ)

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君が紡ぐ歌

僕は猫。もともと野良猫だったところを君に拾って育ててもらった。
君は僕を膝に乗せて窓辺で歌を歌ってくれた。
優しくて、暖かくて、とても心地の良い歌。
僕は君の歌声が聴こえるとすぐに君の所へ行く。

でも、君はいつの日からか窓際のベットから動かなくなった。
ゴホゴホ咳き込んで苦しそうで、歌もあまり歌わなくなった。

君はいつもベットから僕のことを眺めていた。
笑った顔と君の紡ぐ歌が聴きたくて、君の所へ行くと君は眠ったまま全然動かなかった。
歌が聴こえない。寂しいよ。
君のママがすごく泣いてる、パパもすごく悲しそう。
そっか…もう、君の歌は聴けないんだね。
僕の目から涙が出てきた。

10/19/2025, 11:32:42 AM