暗闇の中で私は孤独だ。
目の前に、ぼんやりと懐中電灯の灯りが何かを描く。
何か大きな漠然とした人の輪郭のようなもの。
手を伸ばしても、伸ばしても、届かない。
その輪郭は立ち止まることなく前に進む。
「あなたは何者?
もし姿を見せてくれるなら、
人でも動物でも構わないから私の話を聞いて」
そう叫んだ時。
その輪郭は、その姿は明らかになって振り向いた。
あっ!と思ったら、私はベッドから落ちていた。
ただの夢だったようだ。
そう信じたい、正夢にならぬことを。
2/20/2025, 5:27:58 AM