NoName

Open App

あいつはすごい。いつだって、僕の上を歩いている。
それが羨ましくて悔しい。勉強だって、スポーツだって。何でも出来てしまう。
でも、そんなあいつが僕にだけ見せる弱み。時折、恥ずかしそうに抱き着いてくるのだ。僕以外には甘えられないのが、可愛らしくて。誇らしい。
あいつはずるい。僕に劣等感も優越感も独占欲も。全部全部抱かせてくるのだ。


(劣等感、優越感)

7/13/2022, 4:19:15 PM