終わらない物語
突然の雨で、昇降口で雨宿りする事に…天気予報では、夜遅くになっていた筈なのに…溜息をつきながら、少し暗い雨空を見上げていた…
不図、雨宿りした下人の話しを思い出した…行く宛のない下人が、荒れ果てた門の下で、思案した挙げ句…勿論、そんな物語とは無縁だけど、こんな一人ぼっちの雨止み待ちは、説明出来ない不安に包まれてしまう…
そんな、センチメンタルな心持ちで、降り止まない景色が、突然遮られた…振り向くと、そこにいたのは、不器用に微笑むあなたが…空色の傘を拡げている…
一緒に帰ろうよ…
そう言ってるみたいに…
1/25/2025, 3:32:13 PM